漫湖(まんこ)
- 東アジアとオーストラリアを行き来する水鳥の中継地。そして市民の憩いの場
- 湿地のタイプ:河口干潟、マングローブ林
- 位置:北緯26度11分、東経127度41分/標高:?0.5m/面積:58ha
- 保護の制度:国指定鳥獣保護区特別保護地区
- 所在地:沖縄県那覇市、豊見城市/登録:1999年5月

湿地の概要
漫湖は、沖縄本島の南部、那覇市を流れる国場川と豊見城(とみぐすく)市を流れる饒波(のは)川の合流点に形成された河口干潟である。海から3km上流の内陸にあるが、潮の干満差の影響を強く受け、干潮時に最大47ヘクタールの泥質干潟が出現する。
漫湖の西岸部には、小規模のヨシ原と、メヒルギ、ヤエヤマヒルギ、オヒルギなど約11ヘクタールのマングローブ林が広がっている。マングローブ林については、近年、国場川と饒波川上流からの土砂堆積量の増加とともにメヒルギなどが急速に繁茂し、他の環境を圧迫することが懸念されている。
水鳥の宝庫:
干潟の汽水域特有の稚魚やカニ、ゴカイなどの底生生物が豊富な漫湖は、水鳥にとって重要な飛来地であり、日本列島を北上、南下する重要な中継地となっている。ムナグロ、ハマシギ、ダイシャクシギなどのシギ・チドリ類を中心に、クロツラヘラサギやツクシガモなど希少種も多く見られる。「東アジア・オーストラリア地域シギ・チドリ類重要湿地ネットワーク」にも参加している。
市民のいこいの場:
漫湖は那覇市の中心街から近く、むかしから玄関口の港の一角として栄えてきた。周辺は北側を漫湖公園、南西側を豊見城城址に囲まれ、一般市民のレクリエーションの場として親しまれている。
干潟の中央部を2本の道路橋が横断し、ひっきりなしに車が行きかうという環境だが、そのおかげで橋の上から干潟の生き物、水鳥をまじかに観察できるのが特徴である。湖岸の漫湖水鳥湿地センターでは、市民、子どもたちが参加する環境教育、さまざまなイベントが活発におこなわれている。
【クロツラヘラサギ】
全長74cm。平たいしゃもじ形をした、黒いくちばしをもつサギ。顔の前面も黒く、体の色は全体に白い。口足を垂直に水中に差し入れ、首を左右に振りながら、パクパクすくうように泥の中の甲殻類を捕まえて食べる。朝鮮半島北西部と中国東北部で繁殖し、冬に十数羽が漫湖を訪れる。世界に千数百羽程度しかいないといわれている。
関連自治体
那覇市役所 Tel:098-867-0111
http://www.city.naha.okinawa.jp
豊見城市役所 Tel:098-850-0024
http://www.city.tomigusuku.okinawa.jp
当ページは湿地保全等の環境教育を目的に
下記、出典からの情報を掲載しております。

日本のラムサール条約湿地
━ 豊かな自然・多様な湿地と賢明な利用 ━
発行:環境省
http://www.env.go.jp/nature/ramsar_wetland/pamph02/index.html
